デート商法とは、男性の下心や恋愛感情を利用して物販の販売や高額の契約を結ばさせる詐欺行為です。
女性が加害者になるということから美人局と似ている部分がありますが、こちらの方がより巧みで一人に対して時間をかけて行う詐欺行為のため、こちらの詐欺のほうが悪質であるといえるでしょう。
デート商法の手口
まずは女性が男性に近づき親密度を高めるところから始まります。入口は出会い系サイトや、いきなり電話がかかってくることも多いですね。この女性が高額商品の販売員なのですが、男性には徹底的に身分を隠して接します。
会話やメールの内容はマニュアル化されており、基本的には男性側の趣味や嗜好に同調し、会話させるというものです。しばらくお話して仲良くなったら、食事だったりカラオケだったりデートの約束をしてきます。
この1回目のデートでいきなり商品を薦めてくる場合もありますが、2回目3回目と男性が本気になってきたところで仕掛けてくるケースもあります。
デート商法の実際の事例
出会い系サイトを利用していたAさんは、ある日女性から一通のメールを受け取りやり取りを進めていくうえで仲良くなり、デートの約束をしました。
1回目のデートではカラオケ後に軽く夕食を取り解散。相手の女性も楽しそうにしていたしAさん自身も凄く楽しかったので真剣に付き合いたいと思うようになり2回目のデートの約束をしました。
待ち合わせ場所について、いざデートに出発しようとすると、突然女性から「仕事のアンケートに協力してくれない?」と頼まれ勤務先であるという高級アクセサリーショップに連れていかれてしまった。
その女性が初めてデザインしたアクセサリーで、どのぐらい素晴らしいものなのかを延々と力説され、気付けば他の販売員にも取り囲まれて、よく分からないうちに購入してしまう。
クーリングオフ期間があるので軽い気持ちで契約してしまったが、いざクーリングオフしようとすると女性が近づき泣きついてくるため結局うやむやになってしまった。
デート商法のやっかいなところ
被害者自身が詐欺だと自覚しておらず、女性のために購入したものだから別に損をしていないと思ってしまうところが一番の問題です。恋は盲目とは良くいいますが、まさか○○ちゃんが自分を騙しているなんてことはあるはずがない!と男性は思ってしまうんですね。
実際、商品を購入してからクーリングオフ期間が終わるまでは女性はベッタリとくっ付いてきますが、クーリングオフ期間が終わると風のように消えてしまいます。
こうなってしまうと残ったのは本当に価値があるのか分からない商品とむなしい気持ち、裏切られたという後悔の念だけです。さらに、一度この詐欺に引っかかってしまうとまた別の方法で業者が詐欺を仕掛けてきます。
あなたの情報が詐欺業者の間でカモリストとして流通してしまっているため、もしこうなってしまった場合は完全無視を決め込み、電話番号やメールアドレスは変更してしまうのも一つの手かもしれません。
デート商法のターゲットになりやすい人
女性経験が少なく、社会的経験の浅い20代前半の男性が最も狙われやすいです。特に女性から一度もモテた経験が無い男性は、つい本気になってしまいお金をいくらでもつぎ込んでしまう傾向にあります。
悪質な例だとクレジットを使わせてローンを組ませ、お金を無尽蔵に吸い上げようとします。
また、こういったタイプの人が裏切られたと気付いたときに受ける精神的ダメージは甚大なもので、人間恐怖症やうつ病に陥ってしまうケースも報告されています。デート商法に引っかからないためには?
いきなり急接近してくる女性には警戒を払いましょう。また、何かを販売してきたり何かに勧誘してきた場合は、聞く耳を持たず速やかに立ち去るか接触を断ちましょう。
その女性はあなたに商品を買わせるためだけに近づいてきたのだと言い聞かせ、完全無視を決め込むことが大切です。
一度好きになってしまうと、怪しいなと思っていてもついつい甘さが出てしまうものです。しっかりとした警戒意識を持って女性と接することが何より大切です!
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